電気主任技術者の兼任承認|要件・申請・要員管理
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電気主任技術者の兼任承認|要件・申請・要員管理

2026年8月22日23分で読める

電気主任技術者の兼任承認|要件・申請・要員管理

電気主任技術者の兼任承認とは、主任技術者を2以上の事業場又は設備で兼ねさせない原則に対し、保安上支障がないと認められて承認を受ける例外を指します。

兼任できる件数や出力を民間記事の数字だけで決めず、対象事業場ごとに保安上支障がないことを示し、管轄の承認基準と申請案内で確認します。法令上の承認主体は事業用電気工作物の設置者であり、主任技術者本人や受託保安会社ではありません。

電気事業法は設置者に主任技術者の選任を求め、施行規則は2以上の事業場又は設備を兼ねさせない原則を置いています(電気事業法(昭和39年法律第170号)43条1項、電気事業法施行規則(平成7年通商産業省令第77号)52条4項、2026-08-06確認)。受託側は承認可否を代わりに判断せず、事業場、設備、保安体制、担当負荷を整理して申請準備と承認後の配置管理を支えます。

兼任承認の原則・例外早見表

専任・兼任・外部委託の位置関係
専任・兼任・外部委託の位置関係

兼任承認は、選任した主任技術者が複数の事業場又は設備を担当する例外です。設置者、対象、保安上支障がないこと、承認者、確認証跡を一組で管理し、件数や出力だけを全国一律の許可基準にしません。

項目確認内容受託側で残す証跡根拠
原則主任技術者に2以上の事業場又は設備を兼ねさせない選任状況、担当事業場施行規則52条4項、2026-08-06確認
例外工事・維持・運用の保安上支障がないと認められ、承認を受ける申請版、承認結果施行規則52条4項、2026-08-06確認
判断軸対象ごとの設備、保安体制、担当負荷を管轄基準へ照合確認資料、確認日管轄の現行承認基準で確認
承認者経済産業大臣。対象が一つの産業保安監督部管内だけなら管轄部長管轄、提出先施行規則52条4項、2026-08-06確認
管理証跡対象事業場、主任技術者、担当期間、承認条件、変更履歴事業場台帳、担当表承認書と社内運用で確認

2以上の事業場・設備を兼ねさせない原則

事業用電気工作物の設置者は、工事、維持、運用の保安監督をさせるため、主任技術者を選任します(電気事業法(昭和39年法律第170号)43条1項、2026-08-06確認)。さらに、選任した主任技術者へ2以上の事業場又は設備を兼ねさせないことが原則です(電気事業法施行規則(平成7年通商産業省令第77号)52条4項、2026-08-06確認)。

専任、兼任、外部委託の選び分けは、電気主任技術者の選任と届出|専任・兼任・外部委託の選び分けと手続き【自家用電気工作物】で確認できます。兼任予定だけでなく、現在の選任・解任・担当期間を事業場ごとに把握することが出発点です。

保安上支障がなく承認を受ける例外

例外となるのは、複数対象を担当しても工事、維持、運用の保安上支障がないと認められ、所定の承認を受けた場合です。承認を受けるのは設置者で、経済産業大臣又は対象が一つの産業保安監督部管内だけにある場合の管轄部長が承認者です(電気事業法施行規則52条4項、2026-08-06確認)。

参照した一次資料では、兼任申請の正式様式、添付書類、全国一律の最大件数や出力基準までは確認できません。受託側は管轄の現行承認基準・申請案内を確認し、確認日、使用様式、提出版、承認結果を対象事業場へ結び付けます。

承認判断で確認する事業場・体制

保安上支障なしの確認軸
保安上支障なしの確認軸

「保安上支障がない」ことは、事業場数だけでなく、設備の特徴、所在地、連絡体制、主任技術者の業務、代替体制を対象ごとに整理して管轄基準へ照合します。これらは条文に並ぶ全国共通の数値条件ではなく、申請準備の確認軸です。

設備・距離・連絡・到達性を確認する

事業場ごとに、設備区分、設備構成、運転状況、所在地、通常時と緊急時の連絡経路を棚卸しします。距離や到達性は一律の分数・半径へ置き換えず、現地対応が必要な場面、移動手段、時間帯、他の担当予定を具体化して、管轄の現行基準と照合します。

対象が複数の産業保安監督部管内にまたがるかも確認します。設備情報、地図、連絡網、点検予定を同じ対象IDでそろえ、古い所在地や担当表を申請資料へ混在させないことが重要です。

主任技術者の担当業務と代替体制を確認する

主任技術者は工事、維持、運用に関する保安監督の職務を誠実に行う立場です(電気事業法43条4項、2026-08-06確認)。定期点検だけで負荷を見ず、工事予定、停電調整、異常対応、改善指示、記録確認など、担当事業場で必要な業務を時系列に置きます。

休暇、出張、同時異常、担当者の変更時に誰が状況を把握し、設置者と連絡するかも社内運用として準備します。電気保安会社・保安法人の業務管理ガイド|受託保安の台帳〜点検〜報告を回す仕組みと合わせ、資格者名簿だけでなく実際の予定と未完了業務を確認します。

兼任承認を準備する4ステップ

申請準備フロー
申請準備フロー

申請準備は、対象の棚卸し、保安監督体制の可視化、管轄資料の確認、承認後の台帳反映という4工程で進めます。申請中と承認済みを同じ状態にせず、各工程の確認者、確認日、使用資料を残します。

Step 1 対象事業場と選任状況を棚卸しする

設置者、事業場名、所在地、事業用電気工作物、現在の主任技術者、選任日、兼任予定の組み合わせを整理します。申請単位や管轄を推測で決めず、法人名・事業場名・設備名の表記を既存の選任関係資料と突合します。

新規の兼任候補だけでなく、すでに担当している事業場と設備も同じ一覧へ置きます。重複した事業場、終了した担当、選任状況が未確認の対象を分け、次工程の負荷計算へ誤った母数を渡さないようにします。

Step 2 保安監督体制と担当負荷を可視化する

各事業場について、定例業務、工事、停電、異常時対応、報告、移動を月間予定へ配置します。件数の合計だけでは見えない同日重複、繁忙時間帯、遠隔地への連続移動を確認し、主任技術者が保安監督を遂行できる体制かを社内で点検します。

さらに、設置者の連絡先、現地の連絡担当、緊急時の情報共有、休暇時の引継ぎを整理します。ここで作る負荷表は承認可否の自動判定ではなく、保安上支障がないことを管轄資料に照らして説明するための基礎情報です。

Step 3 管轄の承認基準・様式・添付を確認する

対象の所在地と管轄を確定し、現行の承認基準、申請案内、様式、添付資料、提出方法を公式案内で確認します。公式案内で確認できない様式名や添付書類を創作せず、確認した資料名、版、確認日、照会事項を記録します。

外部委託承認の様式43や添付書類を、兼任承認へそのまま転用しません。両制度の違いは保安管理業務外部委託承認の申請|必要書類と受託実務で確認し、兼任用の手続は管轄の案内に従います。

Step 4 承認結果と担当変更を台帳へ反映する

承認結果を受けたら、対象事業場、主任技術者、承認日、承認書の所在、確認した条件、担当開始日を台帳へ登録します。申請済みを承認済みとして扱わず、承認前の体制と承認後の担当期間を分けます。

担当変更、設備変更、事業場の追加・終了があれば、変更日と差分を残し、必要な対応を管轄の現行案内で確認します。変更手続の要否を設備HUBが判定するのではなく、確認結果と対応証跡を次の担当者へ引き継ぎます。

要員計画を件数だけで管理しない

担当負荷マトリクス
担当負荷マトリクス

兼任件数が同じでも、設備特性、工事予定、移動、緊急時対応が異なれば実際の負荷は変わります。「事業場×設備特性×移動・連絡×主任技術者負荷」のマトリクスで、通常時と例外時を分けて確認します。

事業場数と設備特性・移動時間を分ける

横軸に事業場、縦軸に定例点検、工事、停電、異常対応、移動を置き、担当日と重複を確認します。全国一律の最大件数や移動時間を作らず、設備の運用状況、現地条件、管轄基準、主任技術者の他業務を踏まえて判断資料を整えます。

事業場数は入口の指標にすぎません。同じ日に工事立会いと停電作業が重なる、遠隔地で連続予定になる、未完了の改善対応が積み上がるといった負荷を可視化し、承認時の体制と実際の配置を一致させます。

休暇・緊急時・解任時の再配置を準備する

休暇や傷病、同時異常、解任などで通常の担当が継続できない場面を想定し、連絡、記録の引継ぎ、設置者への共有、管轄確認の担当を決めます。代替者を置けば自動的に兼任要件を満たすとはせず、実際に変更が必要になった時点で承認条件と現行手続を確認します。

月間予定表には通常担当と応援予定を区別し、未確定の割当を承認済みとして表示しません。担当者の資格、承認対象、担当期間、未完了事項をまとめて確認できる状態が、突発的な再配置の誤りを減らします。

設備HUBで事業場と主任技術者を対応付ける

資格者アサイン図
資格者アサイン図

設備HUBでは、顧客・物件・設備台帳、担当者割当、月間予定表、カスタム項目、変更履歴、監査ログを使い、事業場と主任技術者の対応を管理できます。兼任可否の法令判定、承認申請、官公庁への電子提出、資格者派遣を行う機能ではありません。

承認条件・担当期間・点検予定・変更履歴を残す

事業場台帳へ設置者、管轄、設備、承認日、承認書の保管先を登録し、担当者へ資格確認日、担当期間、点検予定を結び付けます。カスタム項目で管轄確認日や承認条件の所在を持たせ、変更前後を監査ログで追えるようにします。

管理対象登録する情報確認証跡更新の契機
事業場設置者、所在地、設備、管轄施設資料、確認日設備・所在地変更
承認承認日、対象、条件、保管先承認書条件・対象変更
主任技術者氏名、資格確認、担当期間確認資料選任・解任・変更
予定点検、工事、停電、移動月間予定、実施記録日程・担当変更
引継ぎ未完了事項、連絡先、変更差分変更履歴、監査ログ休暇・緊急・再配置

設備HUB上の値は、設置者と受託側が確認した承認書・管轄案内・担当表を根拠に登録します。自動判定に置き換えず、未確認、申請中、承認済み、変更確認中を分ければ、担当表だけが先に更新される状態を防げます。

設備HUBなら、事業場台帳、主任技術者の担当期間、月間予定、承認条件の所在、変更履歴を一つの物件へ関連付けられます。申請判断は管轄へ確認し、確認済みの配置と日々の点検予定を継続管理できます。

よくある質問

主任技術者は何か所まで兼任できますか

参照した施行規則本文には、全国一律の「6か所以内」という数値を確認できません。対象事業場ごとに保安上支障がないことを整理し、管轄する産業保安監督部の現行承認基準で確認します。

2,000kW未満なら兼任できますか

2,000kW未満という数値だけで兼任承認が決まるとは、参照した一次資料から確認できません。設備条件、保安監督体制、担当負荷を含めて整理し、管轄の現行基準へ照合します。

誰の承認を受けますか

経済産業大臣の承認を受けます。ただし、監督対象の事業用電気工作物が一つの産業保安監督部の管轄区域内だけにある場合は、設置場所を管轄する産業保安監督部長です(施行規則52条4項、2026-08-06確認)。

外部委託承認と兼任承認は同じですか

異なります。兼任承認は選任した主任技術者が複数の事業場又は設備を担当する例外で、外部委託承認は所定の契約と承認により主任技術者を選任しないことができる制度です。

まとめ

電気主任技術者の兼任承認は、2以上の事業場又は設備を兼ねさせない原則に対し、保安上支障がないと認められて承認を受ける例外です。全国一律の6か所や2,000kWという数字だけで決めず、設置者が対象、保安監督体制、担当負荷を整理し、管轄の現行承認基準と申請案内で確認します。

受託側は、対象事業場、設備特性、連絡・移動、主任技術者の業務、代替体制を申請資料へつなぎ、承認後も担当期間、点検予定、変更履歴を一致させます。申請中と承認済みを分け、承認条件と実際の要員配置を継続して照合することが重要です。

関連記事: 保安管理業務外部委託承認の申請|必要書類と受託実務

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