保守の月次報告書テンプレート|顧客提出用の項目と記載例
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保守の月次報告書テンプレート|顧客提出用の項目と記載例

2026年9月1日21分で読める

保守の月次報告書テンプレート|顧客提出用の項目と記載例

保守の顧客提出用月次報告書とは、契約先に対し、当月の点検・作業実績、指摘事項、対応状況、次月予定、連絡事項を物件単位で報告する書面を指します。

顧客提出用の月次報告書は、社内の所感中心の月報ではなく、契約対象、実施事実、未完了事項、次月予定を顧客が判断できる形で記載します。「点検を実施しました」だけでは、どの設備をいつ確認し、何が未完了で、顧客に何を決めてほしいかが伝わりません。

基本情報、当月実績、指摘、対応、顧客確認、次月予定を分け、設備IDと点検回から元データを集めます。月次報告書は法定点検報告書や社内月報と目的が異なるため、所定様式を転記するのではなく、契約先が当月の状況と次の対応を判断できる構成にします。

顧客提出月次報告書の項目早見表

1ページの基本構成
1ページの基本構成

月次報告書は、1ページ目で契約・物件・対象期間と要点を把握できるようにします。次の9区分は法定の全国一律必須項目ではなく、設備HUBのデータ構造と受託保守実務を基にした独自の顧客報告テンプレートです。

区分記載内容主な入力元記載例
基本情報顧客、物件、対象期間、作成日、作成者顧客・物件台帳A物件、8月分、管理責任者
契約対象対象設備、業務範囲、予定保守契約、予定表空調設備の月例確認
当月実績実施日、設備、作業、結果点検回、現場入力8月6日、対象設備を確認
指摘事項状態、場所、影響、根拠判定、写真、メモ室外機に要確認箇所あり
対応状況応急、見積、補修、再確認対応履歴写真確認済み、見積準備中
顧客確認承認、日程、費用等の判断事項未完了事項補修日程の候補確認
次月予定設備、作業、予定日、調整事項点検予定次回点検、現地立会い
添付写真全景、不良、改修前後等点検写真指摘箇所と位置が分かる写真
承認社内検収、提出、顧客確認監査ログ検収者、提出日、回答日

契約・物件・対象期間・作成者を明記する

表題の近くへ顧客名、物件名、対象期間、作成日、作成者、契約又は案件の識別情報を置きます。複数物件を一つの報告書にまとめる場合も、実績と指摘がどの物件・設備に属するかを明記します。

顧客、物件、設備、契約、点検回の関係は、設備台帳の作り方|受託点検会社向け項目テンプレートのID構造でそろえます。顧客名や建物名だけに頼らず、当月実績の抽出条件を再現できる状態にします。

実施・指摘・対応・次月予定を分ける

実施事実は「いつ、どの設備へ、何を行い、結果はどうだったか」を書きます。指摘事項は確認した状態、対応状況は完了・進行中・未着手、次月予定は予定日と調整事項を分けます。

顧客の判断が必要な事項は、単なる連絡欄へ埋めず、承認、日程調整、見積確認など行動が分かる形にします。担当、回答期限、未回答時の次の確認も社内管理データとして持たせます。

本文内テンプレートと記載例

月次報告書ワイヤー
月次報告書ワイヤー

以下の項目表をそのまま見出しとして使い、案件に合わせて行を追加します。専用の配布フォームへ移らなくても、顧客提出用の骨格と記載例を本文内で確認できます。

見出し記載欄記載例
報告概要顧客、物件、対象期間、作成者A社A物件、8月分、保守管理担当
当月の実施点検設備、実施日、作業、結果空調室外機、8月6日、外観・運転状態を確認、要確認1件
指摘事項設備、箇所、状態、影響、写真室外機、配管周辺、状態変化あり、現時点の影響は未確認、写真1
対応状況応急対応、確認、見積、補修現地確認済み、追加調査と見積条件を確認中
顧客確認事項判断内容、候補、回答欄追加調査の日程候補をご確認ください
次月予定設備、作業、予定、立会い対象設備の再確認、日程調整後に確定
添付写真、個別点検報告書、見積等指摘写真、点検報告書を添付
承認履歴社内検収、提出、顧客確認検収済み、提出日、回答待ち

実施点検は設備・日付・結果を簡潔に書く

当月実績は、設備ID、設備名、実施日、点検・作業内容、結果を1行で追えるようにします。「定期点検一式」のような表現だけにせず、契約対象に対して実施した事実と未実施の予定を分けます。

詳細な測定値や全点検項目は個別の点検報告書へ委ね、月次報告には顧客が状況を判断する要点を載せます。同じ設備へ複数回訪問した場合は、点検回ごとに日付と結果を示し、最新の対応状況を上書きで隠しません。

指摘事項は状態・影響・対応・顧客判断を分ける

指摘事項は、確認した状態、場所、撮影日付き写真、影響の確認状況を記載します。推測した原因や危険度を確定事項として書かず、未確認であれば追加調査や専門者確認が必要であることを明示します。

対応欄には応急対応、見積、補修、再確認を分け、完了証跡を示します。顧客判断欄には、承認してほしい範囲、日程候補、見積の確認などを具体化し、誰の回答を待っているかが分かるようにします。

月次報告書を作る4ステップ

実績集計から承認まで
実績集計から承認まで

月次報告は、契約照合、設備別集約、次月予定の記載、検収・提出の4工程で作ります。前月のファイルを複製して数字だけ変えるのではなく、契約と当月の点検回から対象を抽出します。

Step 1 契約対象と当月実績を照合する

顧客、物件、契約、対象期間を確定し、契約上の設備と当月予定を一覧にします。実施済み、未実施、延期、契約外対応を分け、予定と実績の差を確認します。

実績には点検回ID、実施日、担当者、設備、結果、報告書の所在を持たせます。契約対象にあるのに実績がない設備や、実績があるのに契約との関係が不明な作業は、報告書作成前に管理責任者へ確認します。

Step 2 指摘・写真・対応状況を設備別に集約する

当月の点検回から、指摘、写真、数値、メモ、未完了事項を設備ID別に集めます。同じ指摘へ複数の写真がある場合は、全景、近景、改修後など顧客判断に必要なものを選びます。

点検報告書の自動作成|現場入力からPDF化までの流れと二重入力をなくす仕組みで作成した個別報告書と照合し、月次報告の要約が元記録と矛盾しないようにします。現場の一次記録は残し、月次向けの表現だけを変更します。

Step 3 次月予定と顧客確認事項を記載する

次月の点検・作業予定、対象設備、予定日、担当候補、顧客立会い、停止調整などを記載します。未確定日を確定予定として書かず、「調整中」と必要な回答を示します。

設備保守の点検スケジュール管理|抜け漏れ・属人化を防ぐ運用と自動化の全体像と連動し、延期した予定や当月の未完了事項も次月へ引き継ぎます。顧客回答が必要なら、質問、選択肢、回答先を月次報告にまとめます。

Step 4 社内検収・提出・顧客確認を記録する

社内検収では、対象期間、設備、実施日、結果、写真、指摘、対応、次月予定の一致を確認します。別物件の情報、社内だけで使う所感、未確認の費用や期限が混ざっていないかも点検します。

提出後は提出日、提出者、提出版、顧客の受領・回答、差替え履歴を残します。顧客から修正依頼があれば元記録を勝手に変更せず、変更理由、修正版、再提出日を記録します。

伝わらない月次報告を防ぐ

NG例と改善例
NG例と改善例

伝わらない報告は、社内向けの作業羅列と、顧客が判断すべき未完了事項が混在しています。報告の読者、目的、元データを分け、個別点検報告書や社内月報の代用にしません。

書面主な読者目的主な情報提出・共有先元データ
顧客提出月次報告書契約先担当者当月状況と次の判断実績、指摘、対応、次月予定顧客契約、点検回、写真、予定
法定・個別の点検報告書所定の提出・保管先個別点検結果の証明様式・項目に沿う点検結果制度・契約による点検票、測定、判定
社内月報経営者・管理者稼働、課題、改善の共有所感、工数、社内課題社内業務集計、担当報告

社内向け所感や作業羅列だけにしない

「忙しかった」「問題なし」「予定どおり」のような所感だけでは、顧客が事実を確認できません。設備、日付、作業、結果、指摘を記載し、所感が必要なら根拠となる記録と分けます。

訪問順に作業を並べるだけでなく、契約対象に対して何を実施したかを整理します。内部の工数、要員評価、採算情報など顧客向けでない情報は、社内月報へ分離します。

未完了・要承認・次回対応を曖昧にしない

指摘を「対応予定」とだけ書かず、現在の状態、実施済み対応、残作業、担当、顧客判断、次回確認を分けます。見積や補修日が未確定なら、その事実と確定に必要な確認を示します。

色だけで状態を表さず、「完了」「進行中」「顧客確認待ち」「次月対応」など文言でも区別します。完了へ変える条件を決め、口頭回答だけで未完了項目を削除しません。

設備HUBで月次報告の元データをそろえる

点検回→写真→月報用データ
点検回→写真→月報用データ

設備HUBでは、顧客・物件・設備台帳、保守契約、点検予定、担当者割当、モバイル入力、写真・数値・メモ、点検報告書PDF、見積書、監査ログを扱えます。月次報告書を自動生成するのではなく、その作成に必要な確認済みデータを同じID関係でそろえます。

契約・点検結果・指摘・写真・次月予定を再利用できる形でそろえる

契約から対象設備と点検予定を確認し、点検回から実施日、担当者、判定、数値、写真、メモ、指摘を集めます。設備ごとの履歴に対応状況と次回予定を持たせ、月次報告の各欄へ転記できる状態にします。

設備HUBの点検報告書PDFは個別点検の成果物として管理し、顧客向け月次報告書と同一機能として扱いません。管理責任者が元データを検収して月次報告へまとめ、提出版と顧客回答を監査ログへ残します。

設備HUBなら、契約、点検回、指摘、写真、個別報告書、次月予定を同じ設備から確認できます。顧客向け月次報告に必要な元データを探し直す作業を減らせます。

よくある質問

月次報告書に何を書けばよいですか

契約・物件・対象期間、当月の実施点検、結果、指摘事項、対応状況、顧客確認事項、次月予定、必要写真を記載します。作成者、検収者、提出日も残します。

点検報告書と同じですか

同じではありません。法定・個別の点検報告書は点検結果を所定形式で示し、月次報告書は契約先へ当月の複数作業、未完了事項、次月予定をまとめます。

写真は何枚載せますか

一律の枚数ではなく、異常、改修前後、顧客判断に必要な写真を選びます。設備と指摘事項へ対応させ、同じ構図の重複や別物件の混入を検収します。

テンプレートをダウンロードできますか

専用フォームは設けていません。この記事の項目早見表と記載例をそのまま参照し、自社の契約、設備、顧客確認欄に合わせて使ってください。

まとめ

顧客提出用の月次報告書は、契約・物件・対象期間を明記し、当月実績、指摘、対応、顧客確認、次月予定を分けて書きます。法定・個別の点検報告書や社内月報とは読者と目的が異なり、全国一律の様式ではありません。

契約と点検回を照合し、設備別に写真と未完了事項を集約して、社内検収後の提出版と顧客回答を残します。設備HUBで元データをIDで結べば、月次報告書を作るたびに台帳、写真、予定、個別報告書を探し直す作業を減らせます。

関連記事: 設備台帳の作り方|受託点検会社向け項目テンプレート / 設備保守会社の保守契約管理|契約〜点検周期〜請求を一気通貫で回す仕組み


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